『ババロア』

 

輝くための偽物さ だから俺は飛べる

僕が演じる普段の僕は、素顔を隠した人間

だから、いざというときには何だって出来る

すぐにも消えそうな星ひとつ 揺れては旅はつづく

君の命はもう終わりを迎えようとしている

その灯火はゆらめいて、今にも消えてしまいそう

そのギリギリの線上で生はつながる

まだ壊れないでよ 柔らかな毛布を翼に変える

もうちょっと我慢して待って欲しい

君のベッドを、気持ちよく天国にゆける翼に変えてみせよう

驚いて欲しいだけの見えすいた空振り

君のリアクションが見たいためだけに、僕はバレバレの嘘をつく

ナイーブで雑なドラマ

飾りもなく、ストーリーもいまいちのドラマ

それが僕の人生

もっと無様なやり方で 宇宙の肌に触れる

どんなにかっこ悪いやり方だって僕は君の肌に触れる

もっとかっこ悪いやり方で、僕は君を愛する

ババロア 会いに行くから

そして君に会いに行くよ

奥の方にあった傷あとも 今は外にさらす

心の奥底にしまっておいた過去も、君になら話せる

君になら治してもらえるような気がして

闇を這う風が鳴いていた ずっと鳴いていた

闇夜に流れる悲しみに、ずっと泣いていた

僕は気持ちの整理もつかずにいた

着地する日まで 暖かい嘘も捨てないでいる

僕は死ぬまでずっと君の言葉を忘れない

何気ない冗談も、僕を思って言ってくれた嘘も

君のカケラを抱いて僕は生きる

君がいた夏の日から止まらないメロディ

君と過ごした夏の一日から、僕の想いは止まらない

君を愛し続けている

まっすぐに咲いた白い花

素直で穢れない女性

潔白ということばがよく似合う君

まるで無様なやり方で 宇宙の肌に触れる

周りの目なんか気にせずに君の肌に触れる

冷たく、宇宙の一部になってしまった君の肌に

ババロア 会いに行くから

きっと君に会いに行くから・・・

まだ壊れないでよ 柔かな毛布を翼に変える

まだ君は君のままでいて欲しい

一緒に過ごした毛布で、遠くにいる君に会いに行こう

驚いて欲しいだけの見えすいた空振り

君のリアクションが見たいだけの冗談

どんなに分かりやすい嘘だって、君は何も言ってはくれない

ナイーブで雑なドラマ 

ただただ素朴で、ストーリーもめちゃめちゃなドラマ

それが僕の人生

君と歩んだ人生

もっと無様なやり方で 宇宙の肌に触れる

もっと無様なやり方だって、誰の目も気にしないよ

君に会えるのなら、何を言われようとかまわない

ババロア 会いに行くから

そして、また君と一緒に生きるから

 


感想

ババロアはここでは女性の胸、つまり「君」を指していると解釈しました。
この解釈では、初めの方は愛について語られ後半は「君」の死について、でしょうか。
闇夜はお通夜のことを言っているのかもしれません。
闇を這う風というのも難しかったのですが、風が這うというのは空気(雰囲気)が立ち込める(流れる)感じと取りました。
この曲では主人公がひたすら君の思い出にすがっている姿が見えます。
青い車と通じる所があるのかも知れません。

 

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