『バニーガール』
寒そうなバニーガール 風が吹いた
もの悲しげなバニーガール
彼女は世間の冷たい風にさらされていた
意地悪されて 震えていた
いつもまっとうな商売じゃないと言われ
仕事場でも客に意地悪されて
ただ涙を流すのを我慢していた
恋は恋は 何故かわがままに
なのに、どうして俺はその子に恋をしてしまったのだろう
光のシャワーを 闇に向けた
恋の対象を今までの世界じゃなく、危ない世界に向けた
彼女を俺がなんとかしてあげたくて
俺もまたここで続けられそうさ そんな気がした曇りの日
俺でもまた彼女のためにがんばることが出来そうだ
先は明るいとはいえないけど、そんな気持ちになった
Only youの合図で 回り始める
君だけに、という気持ちが俺の生活の中心にある
君だけを考えて毎日やっていく
君と落ちてく ゴミ袋で受け止めて
君を追い求めて闇に落ちていく
ゴミ捨て場の中でも寝よう
夢見たあとで 夢に溶けた
いつか昔の夢を見た
目を覚まして、その夢の余韻に浸っていた
灯りを消して 一人泣いた
ベッドルームの明かりを消して独り泣いた
今の自分の境遇が悲しかった
「いいなぁ いいなぁ」と人をうらやんで
道ゆく人を見ては、昔の自分を思い出した
あのまま生きていれば俺もそこを歩いていたのに
青いカプセルを 噛み砕いた
昔の夢の続きが見たくて、睡眠薬を飲んだ
飲んだというより、強引に押し流した、ただ君に逢いたくて
名も知らぬ君に 気に入られようと 底の無い谷を飛び越え
名前も知らない君に気に入られたくて
ただそれだけで体を張って危険なこともした
Only you世界中が口を歪める
俺はもう君だけだよ
あんな子のどこがいいのかと周りは言うけれど
君に消される 砂嵐にさらわれて
そんな声は君にかき消される
君という砂嵐の後にはそんな声は残らない
俺もまたここで続けられそうさ そんな気がした曇りの日
俺もこんな世界でもがんばれそうだ
先は明るいとはいえないけど、そんな気持ちになった
Only you世界中が口を歪める
俺はもう君だけだよ
あんな世界の子のどこがいいのかと回りはいうけれど
君に消される
君の存在はそんな声よりも数倍大きい
外の声なんて何も聞こえない
Only youの合図で 回り始める
君だけが俺の世界のすべてだから
君だけをいつも考えている
君と落ちてく ゴミ袋で受け止めて
君のところまで落ちよう
後はゴミになろうがかまわない
感想
「夢に溶けた」っていうのがスピッツらしいフレーズですね。
僕はまどろむことだと考えましたけど、他の意味も入ってるように感じます。
「ゴミ袋で受け止めて」っていうのが最後までわかりませんでした。
ある意味妥協のような終わり方をしてしまいましたが、「黒」や「袋」から連想できませんでした。
じゃあやっぱりゴミの方向があってるのかなということになりました。
また、前半がすべて夢で、後半が現実という読み方をしたつもりです。
夢というより、自分で作ってしまった妄想とか。
そして後半は死を迎えた君をひたすら追い求める主人公の姿。
なんか僕自身が最近こんな読み方しか出来なくなってますね・・・
広く見ることを心がけないといけないかもしれません。