『遥か』

 

夏の色に憧れてた フツウの毎日

よく言う夏のイメージを思い描いていた。

恋愛だとか友達と遊びにでかけたりだとか・・・

思っているだけで何も起こらない、何も起こす気がない日常を過ごしながら。

流されたり 逆らったり 続く細い道

何も考えずに時の流れに乗ってただ流されるだけの時もあった。

かたくなに自分を持ちつづけて周りから孤立した時もあった。

そんなでずっと今まで続いてきた僕の人生。

決して特別なことはたくさんない。

君と巡り合って もう一度サナギになった

でも、君という特別な存在に出逢って僕はまた赤ん坊に戻った。

騙すことを知らない無垢な子供に戻った。

全てを信じられそうな気がする。

嘘と本当の狭間で 消えかけた僕が

真実に散りばめられた虚偽。

信頼に隠された裏切り。

ずっと悩みつづけてきたけど。

君と言う純朴な人間を知って、僕はもう一度人生に喜びを見出した。

思い出からツギハギした 悲しいダイアリー

想い出からいいところだけを抜き出して自分をなぐさめてた。

逆に悲しい過去の方が鮮やかに蘇ってくる。

ただ虚しかった・・・

カギもかけず 旅立つのは 少し怖いけど

でももういいんだ。

心の扉の鍵を取り去ってみんなに心を開くことができる。

正直まだ恐いってのが本音だけど、君みたいな人がいるから大丈夫だよ。

丘の上に立って 大きく風を吸い込んで

ここから歩き出そう。

今また進みゆこう。

見通しは明るいみたいだ。

精一杯やってみようよ。

今心から言えるよ ニオイそうな I love you

今なら心の底から言えるよ。

「君を愛してる。」なんてクサイ台詞も恥ずかしがることなく。

それほど君に出逢えたことを嬉しく思ってる。

すぐに飛べそうな気がした背中

今すぐこの丘から旅立てるかもしれないと思った。

気に入らなかった昔の自分を置き去りにして。

未来に向かって。

夢から醒めない翼

少し前までは思いもしなかった日々にこの身をゆだねていたい。

信じられないほど幸福だけど、けして幻じゃない。

天使のような君の翼はいつまでも失われることはない。

時の余白 塗り潰した あくびの後で

退屈な時間を持て余していた過去。

暇つぶしで大切なものを無駄づかいしていた。

それはもう昔のことだったと、僕は気づいたよ。

これからの時はかけがえのないものになっていくはずだから。

「幸せ」とか野暮な言葉 胸に抱いたままで

気のきいた言葉は出ないけど、僕は本当に思ってる。

「君に出逢えて幸せだよ。」と。

口に出すことはないけど、心からそう思ってる。

崩れそうな未来を 裸足で駆け抜けるような

このまま突き進んだ先の未来のことを考えると不安になってくるよ。

そんな裏ワザもないけど 明日にはきっと・・・

何も持たずに前には進めないだろう。

がんばらないで楽して行ける道なんて見つかるはずはないけど。

過去は清算して、これからがんばるよ。

道を見つけるために。

僕らそれぞれ 仰ぎ見る空

僕らが見上げた空は一緒だった。

どこまでも青く透きとおっていた。

夢から醒めない翼

僕らはどこまでも純粋に夢を追いかける力を持っていた。

飛べそうな気がした背中

今ならこの翼でどこまでも飛んでいける気がした。

夢から醒めない翼

未来をあきらめることなんてもうないだろう。

それぞれ仰ぎ見る空

人それぞれ見上げる空は違うだろう。

曇天を見つめる人もいれば快晴の青空を見てる人も。

それぞれ未来の明暗はあるだろう。

夢から醒めない翼

でも大事なのは途中でなくならない翼。

ひたすら飛び続ける力。

冷めることない心。

遠い 遠い 遥かな場所へ

そしてどこまでも夢を追い続け・・・

遥かな目標に向かい・・・

最後には、笑っていよう。

 


感想

最初の方はすらすらペンが進んだんですけど、終りに向かうにつれて厳しかったです。
なんとかまとめたという形になってしまいましたが、これはこれでいいかなって思ってます。
かなりがんばって書いたんでその点では満足してます。
あとはもっといい文章を書くことですね。

 

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