『君が思い出になる前に』

 

あの日もここで はみ出しそうな君の笑顔を見た

別れの日を明日に控えた今日は、君と会うのも最後の日だろう。

こんな日でも君の笑顔は何も変わっていなかった。

別れなど考えもしなかったあの日と。

水の色も風のにおいも 変わったね

でも周囲はかなり変わっていったね。

季節もずいぶん巡っていったし、ここからの眺めもだいぶ変わってしまった。

明日の朝 僕は船に乗り 離ればなれになる

こんなことを思うのも明日旅立つからなのか。

僕は遠いところに行かないといけない。

そうしたら君とまた会うこともないだろう。

夢に見た君との旅路は かなわない

今まで思い描いていた、君と過ごす人生は泡となって消えていった。

僕に楽しい思い出だけを残して消えた。

きっと僕ら 導かれるままには歩き続けられない

きっと僕たちは心のままに歩みつづけることはもう出来ないだろう。

二度と これからは

明日の別れのそのときからは・・・

君が思い出になる前に もう一度笑ってみせて

君が思い出になる前に、もう一度笑ってみせて。

僕の記憶からなくなってしまうことのないように。

優しいふりだっていいから 子供の目で僕を困らせて

たとえ嘘でもいいから「行かないで」ってわがままを言ってほしい。

君が願ってくれたなら僕は幸せだから・・・

そして君をなだめるために、一緒の時間を過ごせるから。

ふれあう度に嘘も言えず けんかばかりしてた

何かことあるごとにケンカしていた。

素直すぎる二人の気持ちを思いのたけ言い合ったよね。

かたまりになって坂道をころげてく

それは子供みたいに取っ組み合って土手を転げ落ちるような勢いだったよね。

ただ、純粋すぎたから。

追い求めた影も光も 消え去り今はただ

朝も夜もずっと君と一緒にいられることを願った。

でも、今となってはそんな気持ちも消え去った。

君の耳と鼻の形が 愛しい

ただ思うのは君の姿。

特徴のある耳と鼻にいとしさを覚える。

もう二度と会えない悟ったからか、こんなことしか思えない自分が寂しい。

忘れないで 二人重ねた日々は

お願いだから君も忘れないでいてほしい。

僕らが積み上げてきた日々はとても大事だったということを。

この世に生きた意味を 越えていたことを

僕らが生まれてきた理由はお互いがめぐり逢うことだけで十分すぎたんだよ。

とてもすばらしいことだから・・・

君が思い出になる前に もう一度笑ってみせて

君が思い出になる前に、もう一度笑ってみせて。

少しでも君を感じていたいから。

冷たい風に吹かれながら 虹のように今日は逃げないで

今日だけは夜だからっていつのまにかいなくなってしまわないで。

ほんの少しでも長く君といたいから・・・お願いだよ。

君が思い出になる前に もう一度笑ってみせて

君が思い出になる前に、もう一度笑ってみせて。

君の記憶をほんのちょっとでも失いたくないから。

優しいふりだっていいから 子供の目で僕を困らせて

たとえ嘘でもいいから僕にこういってほしい。

「行ったら嫌だ」と。

君にそう願っててもらいたいから。

君が思い出になる前に もう一度笑って見せて

もうそろそろ別れのときも近い。

だからもう泣きやんでよ。

僕に最後の笑顔を見せて。

いつまでも忘れることの出来ない最高の笑顔を。

冷たい風に吹かれながら 虹のようの今日は逃げないで

夜もふけてきたけど、こんな日だからまだ一緒にいようよ。

悲しむことはいつでもできるから、今はこのときを大事に過ごしたいから。

 

僕も君と一緒にいたかったよ。

だから、またいつか会えたらいいね。

 


感想

これ書いてるときに、泣きました。
家でかいてたら間違いなく涙もこぼれてました。
悲しすぎです。
もう・・・言葉がないです。
こんな素晴らしい歌詞に出会えたことは喜びです。
自分としても割といいことが書けたのではないかと思います。

 

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