『スカーレット』

 

離さない このまま 時が流れても

どんなことがあったとしても、僕の心は決して変わって欲しくない。

変えてたまるものか。

それが時間というとてつもなく大きな力であったとしても。

ひとつだけ 小さな 赤い灯を

たった一つ、一つだけでいいんだ。

赤く灯った心の中のあったかいもの。

守り続けていくよ

今の自分にとって、これからの自分にとて一番大切なもの。

それだけは守るんだ。

とっても大切なものなんだから。

喜び 悲しみ 心ゆがめても

いつでも、どんなときもこの赤い灯が心にあればいいんだよ。

そう、僕はどれだけつらくてもそれを忘れちゃダメなんだ。

寒がりな 二人を暖めて

この灯があるだけで、冷めがちな僕らもそんなことにはならないよ、きっと。

それは僕がずっと願ってるから。

無邪気なままの熱で

そのぬくもりも汚れてしまっては何も意味なんてない。

僕らはこのあたたかみをずっと持ちつづけていよう。

乱れ飛ぶ声に かき消されて

そんな小さく純朴な赤は、

すぐに色んなざわめきの中で紛れ込んでしまいそうになってる。

コーヒーの渦に溶けそうでも

この世界の雑踏に巻き込まれて、

けがれを知らない心はとても弱々しそうだけど。

なんとかその存在をたもとうとがんばっているんだ。

ゆらめく陽炎の 向こうから

周りは何もかもぼやけてるよ。

何が善で何が悪かわからなくなったこの世界で僕は生きている。

君が手を伸ばしたら

そんな世界で唯一はっきりしたもの。

それは君なんだ。

君が僕に手を差し伸べてくれるから、

僕はこの心を失わずにいられるんだ。

離さない 優しく 抱きしめるだけで

その手は絶対離さない。

離す理由なんてこれっぽちもないんだから。

君の手から感じるやわらかなあったかさが心地よくて、

僕はそのあたたかさを体全体で受け止めてみる。

何もかも 忘れていられるよ

それだけでこの世界の煩しさまでも僕の中から消えていくよ。

僕にとって、君はこの世界でたった一つの清涼剤みたいなものだから。

ほこりまみれの街で

こんなに息苦しい街でも、君さえいれば・・・

誰にも言えずに 夢見ていた

この世界では僕は独りだったんだ。

誰にも相談できずにかってな想像を膨らませることしかできなかったよ。

くずれ落ちそうな 言葉さえ

そんなふうに一人で創りあげた言葉はあまりにももろくて頼りなさげだった。

でも、これが僕の精一杯なんだ。

ありのまま すべて ぶつけても

僕には他の人みたいに気のきいた言葉もないし、

何かをプレゼントするお金もないんだ。

だから、僕は自分のありのままを君に見せようかな。

君は微笑むかなあ・・・

でも、君がそれでも無反応だったらどうしよう・・・

僕がどれだけがんばっても君の心に届かないことってあるのかなぁ。

だけど、僕に手を差し伸べてくれた君だから僕は信じるよ。

離さない このまま 時が流れても

いくら時間がたっても僕の君への思いは変わることはないよ。

だから、握った手は離さない。

ずっと、ずっと、いつまでも握りつづけていよう。

ひとつだけ 小さな 赤い灯を

今、僕の中の赤は君のためだけにあるんだ。

それは同時に僕のためでもあるんだよ。

守り続けていくよ

その気持ちを持ちつづけることはもう僕のためだけじゃないよ。

それは二人のためだと信じてるよ。

喜び 悲しみ 心ゆがめても

二人で一緒に笑い、二人で一緒に泣いて、

二人で一緒にいるときには、赤よずっといてくれないか。

寒がりな 二人を 暖めて

そして、二人が寒がっているときにはそこでじっとして、

僕らを優しく暖めて欲しいんだ。

無邪気なままの熱で

そのときのあたたかみも、

今と同じに純粋で優しいものに違いないよ。

 


感想

これも最初の方に書いたものなんですけど、わりとマシですね。
少し意味の通ってないところもありますが。

 

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