『さわって・変わって』

小雪さんの投稿

天神駅の改札口で君のよれた笑顔

なんてことない駅の改札口に 君の嘘のない笑顔を見た

行き交う人の暗いオーラがそれを浮かす

疲れや忙しさに包まれた人々のオーラの中 それが妙に目につく

ぬるい海に溶ける月 絡まるタコの足

中途半端な日常 嫌でもまとわりつくしがらみ

言葉より確実に俺を生かす

それはどんな励ましの言葉より俺を生かす

さわって 変わって

恐れながらも何でも触れるようにして それによって少しずつ変わって

愛も 花もない夜を越えて

諦めと絶望にまみれ希望を見失った そんな夜も越えて

さわって 変わって

恐れを乗り越え 変わっていって

春が忍び寄ってくる心地

そんな僕にもうすぐ春が訪れる そんな予感がする

優しい風二人を包め

風 世界 今俺達を祝福で包んでくれ

もういいやとか言いたい時にこらえるオロかさで

諦めて投げやりになりそうだったけど 最後の抵抗で馬鹿みたいに踏ん張ってみた

3連敗のち3連勝して街が光る

そしたら今まで負け通しだったのに 見事勝利した

いつもの何倍も街が光って見える

さわって 変わって

俺の頬に触れてくれる君 俺は君の為に変わって

絶えず転がる球を止めて

次から次へと転がってくる困難を受け止めて

さわって 変わって

2人手をつないで お互い少しずつ変わっていって

春が忍び寄ってくる心地

そんな俺達にもうすぐ春が訪れる そんな気がする

優しい風 二人を包め

風 世界 どうか俺達をこれ以上にないという程祝福で包んでくれ

言葉より確実に俺を生かす

今のこの幸せは どんな甘い言葉より生きてる実感がある

 


感想

小雪さん

初めてにしては言葉がすらすら出てきて書きやすかったです。
叶うなら今度は「フェイクファー」を書きたいなぁ。

Bee(小雪さんの解釈を読んで)

全体的にさらっと書かれてるようですが、分かりやすいですね。
特に「ぬるい海にとける月 絡まるタコの足」なんて端的に表されていると思います。
マサムネさんの世界の表現、僕には分からなかったですが・・・
言われると、「あーそうか」ってなりました。
中途半端、しがらみ、確かにそんな感じがします。
なかなか難しいものではありますが、他の解釈も見てみたいですね。

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