『コスモス』

ゆたかさんの投稿

鮮やかなさよなら 永遠のさよなら
はっきりしすぎた彼女の死。
何の比喩も意味を持たない鮮やか過ぎるものだった。
本当に、永遠のさよならだった。


追い求めたモチーフはどこ
彼女(モチーフ)は、どこに行ってしまったんだろう。
もういないと知っていても、どこかにいると思うほかなかった。


幻にも会えず それでも探していた今日までの砂漠
彼女の面影や手がかりも当然見つからなかった。
それでもずっと探していた。今日までの道のりは
砂漠のようなただ退屈で、力のないものだった。


約束の海まで ボロボロのスポーツカー
「一緒に行こうよ」と約束していた海に、
彼女がいなくなった後、時間がたってぼろぼろになった
スポーツカーで出かけた。そのスポーツカーは、
僕の心まで表しているかのようだった。


一人で行くクロールの午後
君の冷たい手を暖めたあの日から手に入れた浮力
二人でいったならば、一人でクロールすることはなかっただろう。
君が死んでしまって冷たい手を温めた日から
僕は抜け殻のようになってしまって
まるで、海の上に浮かんでいるかのようだった。
心は浮かんでいて、しっかり地に足を着け
力を出すことができなくなった。


ささやく光 浴びて立つ 君を見た秋の日
淋しげな真昼の月と西風に
揺れて咲くコスモス 二度と帰れない
君は、西風に揺らされた
コスモスの中で確かに立っていた。
それは、夜とも昼とも、夕方とも言いにくい
かすかな太陽とかすかな月、両方に照らされた
秋の日だった。
その不思議な光景は二度とみられないだろう。


鮮やかなさよなら 永遠のさよなら
はっきりしすぎた彼女の死。
何の比喩も意味を持たない鮮やか過ぎるものだった。
本当に、永遠のさよならだった。


追い求めたモチーフはどこ
彼女(モチーフ)は、どこに行ってしまったんだろう。
もういないと知っていても、どこかにいると思うほかなかった


幻にも会えず それでも探していた今日までの砂漠
彼女の面影や手がかりも当然見つからなかった。
それでもずっと探していた。今日までの道のりは
砂漠のようなただ退屈で、力のないものだった。


あの日のままの秋の空 君が生きてたなら
かすかな真昼の月と西風に
揺れて咲くコスモス 二度と帰れない
あのコスモスの中で君が立っていた日みたいに
君があの場所に立っていたら、
また、あのきれいな光景と揺れるコスモスも見れただろう。
でも今はその中にきみは写ってはいないだろう。
だから、僕はあの光景を二度と見ることはないだろう。


鮮やかなさよなら 永遠のさよなら
はっきりしすぎた彼女の死。
何の比喩も意味を持たない鮮やか過ぎるものだった。
本当に、永遠のさよならだった。


追い求めたモチーフはどこ
彼女(モチーフ)は、どこに行ってしまったんだろう。
もういないと知っていても、どこかにいると思うほかなかった。


幻にも会えず それでも探していた今日までの砂漠
彼女の面影や手がかりも当然見つからなかった。
それでもずっと探していた。今日までの道のりは
砂漠のようなただ退屈で、力のないものだった

 



戻る