『君が思い出になる前に』

エリさんの投稿

あの日もここで はみ出しそうな 君の笑顔を見た

いつもと変わらない君の笑顔を見たけれど、
今思い出してもやっぱり寂しそうに見えた君の笑顔。
寂しいのに無理して、笑っているように見えたよ。

水の色も風のにおいも 変わったね

「前と同じ」ではない、変わってしまったものがここにある。
ときは無情に過ぎ去っていくんだね。
やっぱり変わらないものは無いんだね。

明日の朝 僕は船に乗り 離ればなれになる

でもやっぱり僕も変わってしまうね。
君と過ごした日々は過去になり、僕らは一緒に居られなくなる。
・・・寂しいけど仕方ないね。

夢に見た君との旅路は かなわない

でも僕も君と一緒にいる夢を何度も繰り返し見たけれど、
ここに来て絶対無理なんだと実感したよ。

きっと僕ら 導かれるままには歩き続けられない

自分達が作っていく道じゃなきゃ、僕らは前に進めないと思う。
置いてあった物だけでは前には・・・進めないんだ。

二度と これからは

これからは自分の見つけた道を歩くよ。
一歩一歩を踏みしめて・・・・・歩いていくよ。

君が思い出になる前に もう一度笑ってみせて

だから「二人」が過去になる前に君に笑ってもらいたい。
「その笑顔は君そのものだよ」って心に焼き付けておきたいから。

優しいふりだっていいから 子供の目で僕を困らせて

二人で居たときみたいに笑って欲しい。
あの頃みたいになって僕を困らせてもいいから・・・
「寂しいよ」って小さな僕を君の手で引きとめて・・なんてワガママかな。

ふれあう度に嘘も言えず けんかばかりしてた

僕らはきっとそのままで居たかったんだね。
ヘタな嘘つくよりも、辛い事があったとしても、
分かち合えてるひとが居たから・・・
だから嘘を止めたんだね。

かたまりになって坂道をころげてく

感情が塊になって、僕らは笑った。

追い求めた影も光も 消え去り今はただ

あの日僕らが欲しかったもの・・・
もう少しで手に入りそうだった物が今でも手に入ってなくて、
今となっては価値の無い物になってる。

君の耳と鼻の形が 愛しい

あの頃価値が無かったもの。
その価値に気づかなかったもの。
君そのものが今は愛しい。
大切になってる。

忘れないで 二人重ねた日々は

いつも心の奥にある。
「君と過ごしたあの日々は、きっと奇跡なんだろう。」
二人で一緒に居た日々は、とても大事な物だから。

この世に生きた意味を超えて いたことを

きっと一人じゃ見つけられなかった「大切なもの」。
君と一緒に居て見つけたからね。
二人だから出来た物。
思い出は・・・奇跡にも変わる。

君が思い出になる前に もう一度笑って見せて

君との奇跡が過去に変わる前に僕の心に君を残したい。
君の笑顔を忘れたくないから、心に君を焼き付けて置きたいから・・
笑って・・・

冷たい風に吹かれながら 虹のように今日は逃げないで

どんなに辛い事があっても僕は耐えて生きたいから。
君を支えに歩きたいから、僕から姿を消さないで。
君と一緒に居たいから、いつものように行ってしまわないで
・・・・・なんてワガママかな。

君が思い出になる前に もう一度笑って見せて

君の笑顔が離れないから、過去になる前に本物を見せて。

優しいふりだっていいから 子供の目で僕を困らせて

お願いだからあの頃のようになりたい・・・
だから子供の君を見せてくれ。
あの頃のように無邪気なままで、小さな手で僕を引きとめて。

君が思い出になる前に もう一度笑って見せて

過去は振り返らないつもりだから、
君の笑顔を最後に僕の心に焼き付けさせて。

冷たい風に吹かれながら 虹のように今日は逃げないで

最後のワガママ・・・だから。
僕のそばにギリギリまで居て欲しい。
君の全てを覚えておきたいから、早く行ってしまわないで。
このワガママ、君に届くかなぁ・・・。


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