『トンガリ'95』

ナミミさんの投稿

プラスチックのカバーを はずしたその後で

丈夫なのか繊細なのか分からないプラスチックでできたような半透明な心のふたを開けた

短い夢を見てる おかしなフライデー

その心は、俺は夢を見ていた
普通の日常ではない金曜日の日に

冴えわたる夜空に いきなり現れて

何もかもが澄んでいる夜空
そこに何かがいきなり現れた

青い猫目のビームで 突き刺すような

青い猫の目の色の光線、それは君という光だ
俺はその光に貫かれた

君は今 誰よりも

俺にとって今、君の存在は他の誰よりも

とがっている とがっている とがっている とがっている

とがっている、とがりすぎている
俺には刺激が強すぎるよ

死ぬほど寂しくて 扉をたたいても

特に何もない日でも
君に会えなくて死ぬほど寂しい思いをしている
それに耐え切れなくなって
また君のことを考える

繰り返される テープの 音は消えず

でも、いくらそんなことをしたって心はちっとも満たされない

いつもと同じように空しく時間だけが過ぎる

散らかった世界は 少しずつ渇いてく

この世界は
ごちゃごちゃといろいろな事があり過ぎるのに
君がいないという
ただそれだけの理由で少しずつ乾いていく

壊れかけのサイボーグを磨きながら

俺は心がない壊れたサイボークみたいに無愛想だ
そんな俺を君になんとかして欲しいんだよ

俺は今 誰よりも

俺は今他人から見たら誰よりも

とがっている とがっている とがっている とがっている

とがっている、そうだろう? だれもかもに当たり散らしているんだ

君は今 誰よりも

俺がそんな風になってしまっているのは
君のせいだ
君は今、俺にとって一番誰よりも

とがっている とがっている とがっている とがっている

とがっている、とがりすぎているんだ
弱い俺には刺激が強すぎるんだ
だから君がなんとかしておくれよ


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