『空も飛べるはず』
popoさんの投稿
幼い微熱を下げられないまま 神様の影を恐れて:
僕を拒むこの世界から、距離を置くことに夢中になっていた。
現実を見ないふりをしていた。知るのが怖いから。
隠したナイフが似合わない僕を おどけた歌でなぐさめた:
そうやって自分を守るのに必死だった僕のこと、軽い調子で歌うように君は笑ったね。
色褪せながら ひび割れながら 輝くすべを求めて:
この瞬間がどんなに時間が経って色褪せて、輪郭が無くなるほど古びていく、
その時も僕が僕でいる手段を求め続ける。
君と出会った奇跡が この胸に溢れてる:
君と出会った奇跡が この胸に光を与えた。
きっと今は自由に空も飛べるはず:
今ならこの広い青空に 全てを解き放てそうだ。
夢をぬらした涙が 海原へ流れたら:
かつて夢を諦めて流した涙が青空のように広い海にたどり着くぐらい時が経てば、
君のもとへゆきたい。
いつも微笑んでいる君のもとへ。
切り札にしてた見え透いた嘘は 満月の夜に破いた:
自分を守るための嘘はもうつかないと、あの満月の夜に決めた。
はかなく揺れる 髪の匂いで 深い眠りから覚めて:
僕の側にいる君の髪の匂いで やっと目が覚めたから
君と出会った奇跡が この胸に溢れてる:
君と出会ったことで体中が喜びで満ちている
きっと今は自由に空も飛べるはず:
きっと今は自由に自分らしく生きてゆける
ゴミできらめく世界が 僕達を拒んでも:
嘘で塗り固められて、汚れた世界
うるさいほど、目が眩むほど ギラギラこの世界が僕達を拒んだとしても
ずっとそばで笑っていてほしい:
君が横で笑ってくれさえすれば、僕は生きてゆける。自分らしく。
君と出会った奇跡が この胸に溢れてる:
君と出会ったあの瞬間から世界は変わった。
こんなに君で溢れているなんて あのころの僕には信じられないほどの奇跡
きっと今は自由に空も飛べるはず:
きっと 君がいる今なら 君がいる世界へなら、どんなに辛いことがあろうとも羽ばたいてゆける。
夢をぬらした涙が 海原へ流れたら:
自由を諦めて泣いてた頃のあの涙が、光できらめく海原へ流れ溶け込んだら
その時は
ずっとそばで笑っていてほしい:
一緒にいてほしい。そしてあの時の様に微笑んで。
『空も飛べるはず』の私なりの解釈です。
それまで、いわゆる流行の音楽に全く興味のなかった私が7年前にスピッツの『空の飛び方』と出会い、
それ以来よく音楽を聴くようになりました。
そんな中でも『空も飛べるはず』は私の中でかなり大きな部分を占める大切な曲です。
今まであまり深く歌詞の意味を考えなかったのですが、このサイトを見て少し自分なりに考えてみました。
是非ほかのスピッツファンの方にも見てもらいたいと思い投稿させていただきます。