『冷たい頬』

 

「あなたのことを 深く愛せるかしら」

君のひとこと。

それは君にとってはごく普通の言葉だったのだろう。

純粋すぎるひとことで今日は始まった。

子供みたいな 光で僕を染める

あまりにもまっすぐな君の瞳。

その瞳に宿る光が僕を魅了している。

風に吹かれた君の 冷たい頬に

冷たい風にさらされてすっかり冷えてしまった君の頬。

つらかったかんだろうな。

こんな世間でも自分を見失わずに生きていた象徴みたいなものだね。

外がいくら冷たくても君の瞳の中には凛とした光がある。

ふれてみた 小さな午後

僕はそんな君をちょっとうらやましく思い、とても憧れた。

そんな君に出会えた昼下がり。

この時間は少しかもしれないけどね。

でも君みたいな人に出会えて本当によかったよ。

あきらめかけた 楽しい架空の日々に

変にカッコつけて大人ぶって生きてきた。

昔は幼かったなんて口先でごまかしてた。

本当は心の中はもう一度夢みたいな世界に行きたいと思っていた。

だけどそんなことは夢のまた夢だ、不可能だといつもと同じようにごまかしていた。

一度きりなら 届きそうな気がしてた

でも君みたいな人に会えた。

僕があきらめていたことを本人は気づいてないかもしれないけど君は成し遂げていた。

そんな姿を見ると僕にもできるような気がした。

僕が全力を尽くしたなら一回ぐらいならいけそうな気がした。

誰も知らないとこへ 流れるままに

そこでは君と僕の二人きりだった。

他の人は誰もいない。

やりたいことを好きなようにしていた。

じゃれていた 猫のように

ずっと遊んでいた。

もうジョーシキなんてない。

そんなものに縛られてもしょうがないことにも気づいた。

ふざけ過ぎて 恋が 幻でも

そこが恋なんて知らない世界でもいいよ。

幼くて恋に気づけないせかいでもいい。

構わないと いつしか 思っていた

恋なんてどうでもいいんだ。

ただ君と二人でこうしてじゃれあっているのが楽しいんだから。

壊れながら 君を 追いかけてく

僕は今まで創りあげてきた殻を破って行くよ。

つまらないプライドや地位。

そんなものはもういらないよ。

ただ君と一緒にいたかった。

近づいても 遠くても 知っていた

だけどいつでも僕は思っていた。

それが全てで 何もないこと 時のシャワーの中で

ずっと止まることなく流れていく時の中で僕は生きている。

結局君が全てで他には何も要らないってことを。

いや、僕には君以外何もないことを。

夢の粒も すぐに弾くような

みんなが持っている夢。

それが大きくても、小さくても全てを拒否する。

逆上がりの 世界を見ていた

そんな世界を見ていた。

全てをうがった目で見るような世界だった。

壊れながら 君を 追いかけれく

僕はそんな世界に嫌気がさしてるんだ。

だから君の純粋な心に憧れた。

君みたいになりたいと一生懸命頑張るよ。

それでまわりに「もっと大人になれよ。」とイヤミを言われ、

毎日が傷つくような日々であったとしても。

近づいても 遠くても 知っていた

そんな中でも、いつでもこれだけは忘れなかった。

それが全てで 何もないこと 時のシャワーの中で

僕にはそれしかなかった。

君が全てだった。

それは止まることのない時の流れの中だった。

さよなら僕の かわいいシロツメグサと

時が流れて君と別れるとき。

それは一度きりの約束だった。

決して二度目はないこともよく分かっていた。

今度こそ夢の世界には入れなくなるんだろう。

手帖の隅で 眠りつづけるストーリー

いっしょに過ごした日々は僕の心の中にとどまっているよ。

そしてもうよみがえることはないだろう。

そう・・・決して。

風に吹かれた 君の冷たい頬に

君ともう一度会えた。

君は前と同じように汚れ一つないままだった。

君は何もかも前のままだった。

でも僕は違った。

切なくなった。

ふれてみた 小さな午後

僕は君ともう一度話をしてみた。

それはかすかな望みを託した賭けだった・・・

 


感想

これも難しかったです。
何が難しいかって言うとちょっと言いにくいんですけど。
とにかく全部がややこしかったです。
結果としてもわけのわからないことを書いてました。

 

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