『運命の人』

 

バスの揺れ方で人生の意味が 解かった日曜日

バスを見てるとなんて単調な揺れ方をしてるんだろうと思うよ。

止まるまでずっとあんなふうに揺れてるんだろうな。

時にはちょっとした揺れもあるけど、それも単調のうち。

僕の人生だってあんなものなのかな。

ずっと似たような人生を過ごすだけなのかもしれないな。

そういう風にちょっとした揺れがありそうな日曜日にふと思ったんだ。

でもさ 君は運命の人だから 強く手を握るよ

単調だなんていってても、君が僕の運命の歯車を回してくれる人だと信じてるから。

絶対に手放さないようにしっかりと手をつないでおくんだ。

ちょっとでも普段の日常から抜け出すために。

ここにいるのは 優しいだけじゃなく 偉大な獣

そんなときの僕は君に優しくするよ。

でも、それは君のためだけじゃなくて僕のためでもあるんだ。

それは僕がそのとき大きな野望を持った一人の男なんだからね。

愛はコンビニでも買えるけれど もう少し探そうよ

愛なんていう名のつくものぐらいそこらにころがってるさ。

それで満足なんだったらそこで終わりだよ。

でも、僕はもっといいもの探し求めよう。

出来合いの愛じゃつまらないからね。

変な下着に夢がはじけて たたき合って笑うよ

そんな理想を持って探していたんだ。

そのうちに見つけたものは笑ってしまうようなヘンなもの。

急に現実に戻ってしまったよ。

余計な事は しすぎるほどいいよ 扉開けたら

だけど、そんな意味のなさそうなことだってしておけばいいんだ。

きっと何かの役に立つんだから。

扉を開けて新しい世界にゆけば戻ってこれないかもしれないからね。

走る 遥か この地球の果てまで

その後はもうつっぱしるだけだよ。

後ろなんて振り向かないよ。

君の心に向かって少しでも先へ。

それが地球の果てぐらい遠くても僕はゆくよ。

悪あがきでも 呼吸しながら 君を乗せて行く

もしかしたら君は振り向かないかもしれない。

そんなことは十分わかっているさ。

生きているんだから、僕は。

死ぬまで走りつづけるんだ。

君という運命の人を乗せて僕は走りつづけるよ。

アイニージュー あえて 無料のユートピアも

僕にはやっぱり君が必要なんだ。

だから簡単に入れるユートピアのように、何も苦労せずに行ける所なんていらないよ。

だって、君がいなくちゃ意味がない。

汚れた靴で 通り過ぎるのさ

僕はそんな所なんて無視して、知らないフリして通り過ぎるよ。

今まで走りつづけてすっかり汚くなった靴。

これは僕の誇りになったよ。

自力で見つけよう 神様

なんだって既に出来てるものなんて面白くないよ。

自分の力で探し出したり、作り出さなきゃね。

だから、君という神様を探してまた走りつづけよう。

晴れて望み通り投げたボールが 向こう岸に届いた

やっと君の前で堂々と告白できたよ。

その言葉は君の心に届いたんだね。

いつも もらいあくびした後で 涙目 茜空

今までの僕は退屈な日々を過ごしてきたんだ。

あくびをして空を見上げると、もう夕焼け。

今日もまた終わるんだな、とよく思っていたんだ。

悲しい話は 消えないけれど もっと輝く明日!!

でも、君がいればもうそんな日には戻らない。

悲しいことは尽きないけど。

だけど、君と一緒だから明日はきっといい日になるよ。

走る 遥か この地球の果てまで

また僕は走るよ。どこまでも。

目指すは二人の幸せ。

それがどんなに遠くても絶対手に入れて見せるさ。

恥ずかしくても まるでダメでも かっこつけて行く

きっとその途中で僕は失敗もするだろう。

きっと僕がなんにもできないときもあるだろう。

でも、君にだけは僕のそんな姿見せたくないから。

だから、精一杯カッコつけてやるさ。

アイニージュー いつか つまづいた時には

僕には君が必要なんだ。

路の途中でつまずくときもあるだろうけど。

横にいるから ふらつきながら 二人で見つけよう

僕らは決して独りでいるんじゃないよ。

それだけはどうか覚えていて欲しい。

だからそんなときには二人でゆっくり行こう。

あせらずにゆっくり探そうよ。

神様 神様 神様 君となら・・・

神様、それは君だよ。

ああ、君がいればそれでいい。

なんでもできる。

このまま このまま このまま 君となら・・・

このまま二人でいたいな。

ああ、君がいれば何もいらない。

僕は幸せだよ。

走る 遥か この地球の果てまで

どこまでも僕はひた走る。

もう以前の目的は果たされたと思うけどね。

でも、さらに上を見上げ、先を見据え走るよ。

幸せに「ここまで。」なんてないからね。

悪あがきでも 呼吸しながら 君を乗せて行く

それは悪あがきに見えるかもなぁ・・・

それ以上なんてないかもしれないんだから。

それでも、僕はあがくよ。

生きている限り。

今度は君の心ものせて行くよ。

アイニージュー あえて 無料のユートピアも

君が必要だよ。

もう君がいなくなるなんて考えられないくらい好きなんだ。

君がいればどんなところだってそこがユートピアさ。

だって、ユートピアの条件は君がいることなんだから。

汚れた靴で 通り過ぎるのさ

そんなものは二人で創りあげるさ。

だから僕は素通りしていくよ。

今まで走りつづけてきた靴も、僕を幸せに導いてくれるものだから。

そんなところで脱ぐわけにはいかないよ。

自力で見つけよう 神様

だから、君と二人で神様と二人で幸せを見つけよう。

 


感想

今までの中で一番いい出来だと思います。
素直に書いていったらそのままいけたんで、なにか裏がありそうです。
もっともっと深い意味が・・・

 

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