RECYCLEを思う

 

金儲け

このアルバムの製作にあたってスピッツのメンバーが反対したのは皆さんご存知でしょう。

それには「ベストを出す時=スピッツ解散のとき」の図式があったと聞きます。

しかし、それにもかかわらず世に出されたRECYCLE。

ここまでしてベストを出させた会社の考えは理解できかねます。

このウラには4文字。

資本主義。

たしかに、何一つ間違っていません、理論的には。

だからといってそこまでする必要があったのか、となります。

このように皆さんがスピッツのメンバーを無視したポリドールに対してお怒りなのは常識ですからね。

この場で言いたいのは出されてしまったのは過去の事。

会社の方針に対して執着したい気持ちは僕も十二分にあります。

でも、RECYCLEが存在するのは紛れもない事実です。

いくら言ってもしようがありません。

 

入門書

少し見方を考えてみましょう。

RECYCLEに収録されているのは紛れもない名曲ぞろい。

(他にもたくさん名曲はありますが、ここではちょっと外して考えます。)

これらの曲が一枚のCDに入っているんです。

MDやCD−Rを持っていない人にはうってつけのものかもしれません。

それに、スピッツの有名な曲を聞きたい、という人。

つまり、スピッツをあまり知らない人にはお勧めできる一枚だと思います。

有名な曲=イイ曲とは限りませんが、スピッツ入門にはちょうどではないでしょうか。

これだけでも存在意義はあります。

 

心無きもの

スピッツファンの方にはメンバーの意思を尊重しないポリドールに対して抵抗・反対の意味でも買われない方もおられるようです。

この行為は僕的には、すばらしい評価されるべき行為であります。

確かにこのアルバムに価値はないという考えも十分に出来ます。

ブリーダーの方々のほとんどがスピッツを好きなのであって、ポリドールを好きなのではないでしょう。

これはもちろんRECYCLEが出る前のときからのことです。

だから、スピッツの気持ちの入っていないCDはただのコンパクトディスクとなります。

その“モノ”にたまたまスピッツの曲が入っているだけです。

こんなものはベストでもなんでもありません。

いつも何か新しいものが詰まっているスピッツのアルバム。

しかしRECYCLEはまさにリサイクル。

ただの再利用に他なりません。

形骸化の最たるものです。

よって存在意義はまったくないといって過言ではないでしょう。

 

RECYCLEを思う

上の二つを読まれた方はこう思うでしょう。

お前は何が言いたいのだ、はっきりしろ、と。

話は少しずれますが、僕がRECYCLEの発売を聞いたときは正直嬉しかったです。

ベストには何が入ってるんだろう、チェリーは入ってるのかな、などと考えていました。

その期待ゆえにスピッツの反対という事実を聞いたのはショックでした。

よって、前者は僕が期待していたときの考えから、後者は僕の落胆したときの気持ちです。

この考え達は相受け入れることはなくいつまでも平行線をたどります。

少なくとも僕の中では・・・

 

そして

だからといって極端な考え、つまりはRECYCLEを完全に排除または完全に受容しろというのは不可能です。

存在するものを消すことは出来ませんし、かといって考えを曲げる必要など皆無です。

しかし、あえて一スピッツファンとしていうことがあるとしたら。

 

このような悲劇が二度と起こらないように・・・

起こさないように・・・

 

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